「けんちん汁」の名前の由来 [日本文化]
昔々、今から750年前に建長寺は北条時頼によって創建されました。
その当時この山は地獄谷といわれており、処刑場だったそうです。
その人々を供養する為にと、北条時頼がこの地に建てたといわれています。
今日は、その鎌倉五山第一位の建長寺にて、「けんちん汁」を戴きながら、建長寺の僧侶にお話を聞くというイベントに参加してきました。
禅寺 建長寺の食事の作法等、食にまつわるお話を聞き、食べ物の有難さや、けんちん汁の由来、はたまたなんでけんちん汁のお豆腐はグチャグチャなの?等等、なかなか面白いお話を聞く事ができました。
建長寺には禅寺として沢山の修行僧が訪れ3年間と言う月日を修行するそうです。
修行の内容としては、「純粋禅」と言って、ただひたすら「座禅」だそうです。
そして修行道場では、1・3・6・8の付く日には托鉢に出る日。4・9の付く日は唯一お風呂に入れる日(4と9で、「しくにち」)と呼ぶそうです。
2・5の付く火は1日中掃除をしたり、働き続ける日となっていて、これを3年間続けるという事です。
今年建長寺は創建750周年にあたり、750年間づーっとこのスタンスを続けています。
そんな修行僧が、精進料理として、色々な野菜をいれ炊き込み作って食べたとされるものが「建長寺汁」・「けんちん汁」になったといわれています。
なぜお豆腐はグチャグチャにしていれるのか?
これは、色々な説があるらしいですが、建長寺僧侶のお話より。
その昔、修行僧がお豆腐を入れようとしていたら、それをうっかり床に落としてしまい
それを拾って入れて作ったとか。
はたまた、当初1000人もの修行僧が訪れ、全ての修行僧に行き渡らせるように、食材を細かく切り、お豆腐も細かくなったほうが、全ての人に均等に行き渡るとかとか・・・
あとは、四角く綺麗に切るよりグチャグチャなほうが、お豆腐に味が染み通るから??これはちょっと現代理解なような気もしますが、そんな理由があるみたいです。
鎌倉に住んでいて、建長寺に菩提寺があるのですが、知らない事の方が多く、とても楽しいひと時を過ごす事ができました。
コメント 0